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「髻山」善光寺を一望する城山

「髻山」善光寺を一望する城山 「髻山」善光寺を一望する城山

「〜飯縄山麓発〜白地図を夢色に」白地図をぬろう会/編著 より

髻山の名は、その形が仏像の頭上にある髻(もとどり)に似ていることに由来するそうです。
髻山は昔から飯綱町民に親しまれている里山で、地元平出地区には『髻山山へ南から霧が上がると雨。 北から南へ流れると晴れ』ということわざがあります。伝承では、室町時代に、下野国(栃木県)から上平出に移転してきた 浄土真宗・願生寺とその門徒衆が築いた山城の跡であるとか、 上杉謙信が川中島合戦のころに城を築いたともいわれています。城郭研究者によると鉄砲対策の構造が随所に見られるともいい、戦国末期まで要塞として改築され続けた城山のようです。
標高744メートルの頂上にある一等三角点の隣には、昭和 31年(1956)に設置された天測点の立派な石柱があります。
三角測量で求められた位置座標を規正するために、天文測量を行った観測台です。国土地理院が昭和26年(1951)から5年 間かけて全国の48か所に設置しましたが、長野県内でも天測 点があるのはこの山だけで、ここの眺望のすばらしさを物語っています。平成19年(2007)には山頂近くに茂った木の 一部が伐採され、頂上からの眺めがよくなりました。善光寺平、千曲川などが一望できます。
春の髻山北側斜面には、足の踏み場もないくらい見事なカタクリの群生があります。また山頂下から丹霞郷方面へたどる と、アズマイチゲ、ニリンソウ、コゴミ、イカリソウ、ショウジョウバカマなどが見られ、フクジュソウの大群生が斜面をは い上がって道まであふれてきているところもあります。雪山 は、花の里山歩きのコースとしてお薦めです。


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